「休んでも疲れが取れない」「仕事中に集中力が続かない」と感じていませんか。
30代男性の疲労には、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足、仕事上のストレスなど、複数の要因が関係していることがあります。一方で、休養しても改善しない場合や、ほかの症状を伴う場合は、病気が隠れている可能性にも注意が必要です。
この記事では、疲れが取れないときに考えられる原因、医療機関へ相談する目安、日常生活で見直したい習慣について解説します。
30代男性が「疲れが取れない」と感じやすい理由
30代男性の疲労には、仕事、生活習慣、心身の状態など、複数の要因が重なっていることがあります。
原因を一つに決めつけず、自分の生活や症状を振り返ることが大切です。
責任と負担が重なりやすい働き盛りの時期
30代は、職場で中堅社員やリーダーとしての役割を求められ、業務量や責任が増えやすい時期です。残業や長時間労働が続くと、睡眠や休養の時間を十分に確保できなくなることがあります。
職場の人間関係や成果へのプレッシャーも、心身の負担につながる要因です。責任感が強い人ほど疲れを自覚していても無理を続け、休むタイミングを逃してしまう場合があります。
疲労を感じたときは、仕事量や睡眠時間、休日の過ごし方を振り返り、休養を確保できているか確認してみましょう。
不規則な生活習慣が疲労につながっている
就寝時刻や起床時刻が日によって大きく異なる生活は、睡眠と覚醒のリズムを乱す原因になることがあります。
残業後の深夜帰宅や休日の長い寝だめが続くと、夜になっても眠れなかったり、朝すっきり起きられなかったりする場合があります。外食やコンビニ食に偏った食生活も、必要な栄養素を十分に摂りにくくなる要因です。
生活習慣の影響は一つひとつが小さくても、重なることで疲れが続くことがあります。
体調やホルモンの変化には個人差がある
年齢を重ねるにつれて体力や回復力の変化を感じる人もいますが、その程度には大きな個人差があります。
また、男性ホルモンであるテストステロンの値は、年齢だけでなく、睡眠、ストレス、肥満、持病などの影響を受けることがあります。疲労や意欲低下があるからといって、直ちに男性ホルモンの低下が原因とは限りません。
強い疲労感に加えて、性欲の低下、気分の落ち込み、筋力低下などが続く場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
疲れが取れない30代男性が見落としやすい原因
疲労が続く原因は、本人が気づきにくい生活習慣の中に隠れていることがあります。
ここでは、日常生活で確認したい主な原因を紹介します。
睡眠時間を確保していても眠りが浅い
一定の睡眠時間を確保していても、夜中に何度も目が覚める、いびきが大きい、起床時に頭が重いといった状態があると、十分に休めたと感じられないことがあります。
就寝直前までスマートフォンやパソコンの明るい画面を見続ける習慣も、寝つきに影響する可能性があります。また、寝る前の飲酒は一時的に眠気を感じても、夜中に目が覚めたり、眠りが浅くなったりする原因になることがあります。
大きないびき、睡眠中の呼吸停止、強い日中の眠気を指摘されたことがある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるため、医療機関への相談を検討しましょう。
食生活が偏っている
体を動かすためには、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂る必要があります。
外食やコンビニ食が中心の場合、選び方によっては野菜、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが不足することがあります。欠食や過度な食事制限も、エネルギー不足や体調不良につながる場合があります。
鉄欠乏や貧血でも疲労感が現れることがあります。ただし、成人男性の鉄欠乏には消化管からの出血などが関係している場合もあるため、自己判断で鉄のサプリメントを多量に摂取せず、症状が続く場合は検査を受けましょう。
体を動かす機会が少ない
デスクワーク中心で体を動かす機会が少ないと、体力が低下したり、肩や腰の重さを感じたりすることがあります。
適度な運動は、気分転換や睡眠習慣を整える助けになる場合があります。ただし、強い疲労があるときに無理な運動をすると、かえって体調が悪化する可能性があります。
まずは短時間の散歩や軽いストレッチなど、現在の体調に合った運動から始めることが大切です。
精神的なストレスが長引いている
仕事のプレッシャーや人間関係の悩みが続くと、心だけでなく身体にも疲労感や不眠、食欲の変化などが現れることがあります。
休んでいる間も仕事のことが頭から離れない、以前より気分転換ができないと感じる場合は、ストレスが蓄積している可能性があります。
精神的な不調は本人の気持ちの弱さによるものではありません。自分だけで抱え込まず、家族や身近な人、職場の相談窓口、医療機関などに相談することも選択肢です。
疲れが病気のサインである可能性
疲れが長く続く場合は、生活習慣だけでなく、身体や心の病気が関係していることがあります。
疲労だけで病名を判断することはできないため、ほかにどのような症状があるかを確認することが重要です。
身体に現れる注意したい症状
次のような症状が続く場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
- 十分に休んでも強い倦怠感が続く
- 動悸や息切れが起こる
- 意図しない体重の増減がある
- 頭痛やめまいが繰り返し起こる
- 強い日中の眠気や大きないびきがある
- 発熱、食欲不振、むくみなどを伴う
疲労感は、貧血、甲状腺疾患、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、感染症、肝臓や腎臓の病気など、さまざまな状態で現れることがあります。
胸の強い痛み、呼吸困難、意識がもうろうとする、身体の片側が動かしにくいといった症状がある場合は、速やかに救急医療を利用してください。
メンタル面に現れる不調のサイン
次のような変化が続いている場合は、うつ病などのメンタルヘルス不調が関係している可能性があります。
- 憂うつな気分が続いている
- 仕事や趣味に興味や楽しさを感じられない
- 眠れない、または寝すぎてしまう
- 食欲や体重が大きく変化した
- 集中や判断が難しくなった
- 自分に価値がないと感じる
特に、抑うつ気分や興味の低下を含む複数の症状が2週間以上続き、仕事や日常生活に影響している場合は、早めに医療機関や専門の相談窓口へ相談しましょう。
「消えてしまいたい」「死にたい」と感じている場合は、一人で抱え込まず、家族や身近な人、医療機関、地域の相談窓口へ速やかに助けを求めてください。
医療機関へ相談するタイミング
疲労については、「何日続いたら必ず受診する」という一律の基準があるわけではありません。
次のような場合は、期間だけで判断せず、早めの相談を検討してください。
- 休養を取っても疲労が改善しない、または悪化している
- 仕事、家事、外出などの日常生活に支障が出ている
- 動悸、息切れ、めまい、体重変化などを伴う
- 気分の落ち込みや意欲低下が続いている
- 強い眠気によって運転や仕事に危険が生じている
受診すべきか迷う場合も、かかりつけ医や地域の医療機関に相談してかまいません。
疲れが取れない場合は何科を受診する?
疲れが続いていても、どの診療科へ行けばよいのか分からず、受診を先延ばしにしてしまうことがあります。
症状に応じた主な相談先を確認しておきましょう。
まずはかかりつけ医や内科へ相談する
原因が分からない疲労については、まずかかりつけ医や内科へ相談するのが一般的です。
診察では、症状や生活状況を確認したうえで、必要に応じて血液検査や尿検査などが行われます。貧血、甲状腺機能、血糖値、肝機能、腎機能などを確認し、結果によって専門の診療科を紹介される場合があります。
「疲れやすいだけで受診してよいのか」と遠慮せず、症状が始まった時期、睡眠時間、体重の変化、服用している薬などを伝えましょう。
気分の落ち込みや不安、不眠などが強い場合は、心療内科や精神科への相談も選択肢です。地域によって受診体制が異なるため、まず内科やかかりつけ医に相談して紹介を受けてもよいでしょう。
男性ホルモンの低下が心配な場合
疲労感に加えて、性欲の低下、朝立ちの減少、気分の落ち込み、筋力低下などが続き、男性ホルモンの低下が心配な場合は、泌尿器科やメンズヘルス外来が相談先になります。
LOH症候群は、年齢や疲労感だけで診断されるものではありません。症状、診察、血液中のテストステロン値などを総合して判断され、ほかの病気との区別も必要です。
治療が必要かどうかは検査結果や健康状態によって異なるため、自己判断でホルモン製剤やサプリメントを使用しないようにしましょう。
今日から見直せる生活習慣
疲労の原因となる病気がなく、生活習慣の影響が考えられる場合は、無理のない範囲で日々の過ごし方を見直してみましょう。
すべてを一度に変えず、続けられそうなものから取り入れることが大切です。
就寝前の過ごし方を整える
睡眠を整えるためには、就寝前だけでなく、起床時刻や日中の過ごし方も重要です。
- 休日も起床時刻を大きくずらさない
- 朝起きたら日光を浴びる
- 就寝前はスマートフォンやパソコンの使用時間を短くする
- 寝酒を習慣にしない
- 夕方以降のカフェイン摂取を控える
- 寝室を暗く静かな環境に整える
入浴する場合は、就寝直前を避け、38〜40℃程度の熱すぎないお湯に無理のない時間入る方法があります。ただし、体調や持病によって適した温度や時間は異なります。
食事のバランスを意識する
疲労対策では、特定の食品や栄養素だけに頼るのではなく、主食、主菜、副菜を組み合わせることが基本です。
- ビタミンB群:エネルギー代謝に関わり、豚肉、魚、卵、納豆などに含まれます。
- 鉄:赤血球による酸素運搬に関わり、肉、魚、貝類、大豆製品などに含まれます。
- たんぱく質:筋肉や身体組織の材料となり、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などから摂取できます。
外食では、麺類や丼物だけで済ませず、野菜料理、卵、豆腐、肉、魚などを追加すると、栄養バランスを整えやすくなります。
極端な食事制限やサプリメントへの依存は避け、食欲低下や体重減少が続く場合は医療機関へ相談しましょう。
短時間でも体を動かす
強い疲労や病気が疑われない場合は、日常生活の中で無理なく体を動かしてみましょう。
- 通勤や買い物の際に少し長く歩く
- 昼休みに短時間散歩する
- 座り仕事の合間に立ち上がる
- 痛みのない範囲で軽くストレッチする
運動量は体力や健康状態に合わせて調整してください。運動後に強い疲労が長く続く場合や、動悸、息切れ、胸痛などが出る場合は、運動を中止して医療機関へ相談しましょう。
ストレスを抱え込まない
ストレスを完全になくすことは難しいため、自分に合った休み方や気分転換を見つけることが大切です。
- 好きな音楽や映画を楽しむ
- 短時間でも仕事から離れる時間をつくる
- 呼吸をゆっくり整える
- 信頼できる人に話を聞いてもらう
- 仕事量や勤務時間について職場へ相談する
休んでも気分が戻らない、好きだったことを楽しめないといった状態が続く場合は、セルフケアだけで解決しようとせず、専門家への相談を検討しましょう。
仕事中の疲労をためにくくする工夫
疲労を完全に防ぐことはできませんが、仕事中の休憩や業務の進め方を見直すことで、負担を軽減できる場合があります。
短い休憩を定期的に取る
長時間同じ作業を続けるよりも、作業の区切りで短い休憩を入れる方法があります。
例えば、25分程度作業して数分休むポモドーロ・テクニックも選択肢の一つです。ただし、適した作業時間や休憩時間には個人差があるため、仕事の内容に合わせて調整してください。
休憩中は画面から目を離し、立ち上がる、軽く伸びをする、遠くを見るなど、作業中とは異なる行動を取り入れてみましょう。
昼休みに仮眠を取る場合は、夜の睡眠に影響しないよう、10〜20分程度の短時間を目安にする方法があります。
無理のない範囲で体力を維持する
疲れにくさには、睡眠、食事、運動、持病、仕事量など、複数の要因が関係しています。
体調に問題がない場合は、ウォーキングなどの有酸素運動に加え、スクワットなどの筋力トレーニングを無理のない範囲で行う方法があります。運動経験が少ない人は、回数や時間を少なく設定して始めましょう。
体調が悪い日まで運動を続ける必要はありません。疲労の程度に合わせて休むことも、体調管理の一部です。
まとめ|疲れが取れないときは無理を続けず原因を確認しよう
30代男性の疲れには、睡眠不足、食生活の偏り、運動不足、仕事上のストレスなど、さまざまな要因が関係しています。ただし、貧血、甲状腺疾患、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、メンタルヘルス不調などが隠れている可能性もあります。
休養しても改善しない、症状が悪化している、仕事や日常生活に支障が出ている場合は、期間だけで自己判断せず、かかりつけ医や内科へ相談しましょう。気分の落ち込みや意欲低下が続く場合は、心療内科や精神科への相談も選択肢です。
生活習慣を見直す場合は、就寝前の画面使用を短くする、食事に主菜や副菜を追加する、短時間歩くなど、無理なく続けられることから始めてください。強い疲労があるときは無理に活動量を増やさず、身体からのサインを見逃さないことが大切です。
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